「テスト工程で想定外のバグが大量発生し、リリースが3週間遅延」「リリース後に重大な不具合が発覚し、顧客からクレーム」。
プロジェクトマネジメントに携わる方なら、このような品質トラブルの経験があるのではないでしょうか。
IPA(情報処理推進機構)の調査によると、品質問題の多くは属人的な品質管理体制や、標準化されていないプロセスに起因しています。
本記事では、PMBOKやISO9001に準拠した品質管理の基礎知識から、大手企業が実践する品質保証の仕組みまで、PMOとして品質を組織的に担保する方法を体系的に解説します。
品質トラブルに悩むプロジェクトマネージャーやPMOの皆様に、実践的なヒントをお届けします。
1. 品質管理と品質保証の本質的な違い
プロジェクトの品質を語る際、「品質管理(QC:Quality Control)」と「品質保証(QA:Quality Assurance)」という用語が頻繁に登場します。
しかし、これらの違いを正確に説明できる方は意外と少ないのが現状です。
PMOとして品質を担保するためには、まずこの本質的な違いを理解することが重要です。
1-1. PMBOKが定義する品質マネジメントの枠組み
PMBOKでは、プロジェクト品質マネジメントを「品質計画」「品質保証」「品質管理」の3つのプロセスから構成されると定義しています。
品質計画は、品質要求事項や品質標準を順守するための方法を文書化するプロセスです。
品質保証は、計画した品質を実現し、品質基準を満たすために改善活動を支援するプロセスとなります。
品質管理は、実施されている作業を測定・監視・記録し、品質が保たれているか確認するプロセスです。
重要ポイント
PMBOKによれば、品質保証と品質管理の主な違いは以下の通りです。
焦点:品質保証はプロセスに焦点を当て、品質管理は成果物に焦点を当てます。
タイミング:品質保証は継続的に行われ、品質管理は特定のタイミングや成果物に対して行われます。
目的:品質保証は問題の予防を目的とし、品質管理は問題の検出と修正を目的とします。
アプローチ:品質保証は予防的アプローチ、品質管理は是正的アプローチを取ります。
1-2. プロセス品質と成果物品質の両輪管理
品質管理の成功には、プロセス品質と成果物品質の両方を管理することが不可欠です。
プロセス品質とは、開発プロセスや手順が適切に実行されているかを評価する観点です。
レビューの実施率、テストカバレッジ、設計書品質スコアなどがプロセス品質の指標となります。
一方、成果物品質とは、最終的な成果物が要求事項を満たしているかを評価する観点です。
バグ密度、顧客満足度スコア、システム稼働率などが成果物品質の指標となります。
日立コンサルティングの実践例では、PMOがプロセス品質を「管理」領域として位置づけ、スコープ管理、スケジュール管理、コスト管理と並んで品質管理を中核的な管理プロセスとして定義しています。
この章のまとめ
- 品質保証はプロセスに焦点を当てた予防的活動、品質管理は成果物に焦点を当てた是正的活動
- PMBOKでは品質計画、品質保証、品質管理の3プロセスで品質マネジメントを構成
- プロセス品質と成果物品質の両輪管理が品質担保の鍵となる

2. 品質基準の設定と目標値の科学的根拠
品質管理の第一歩は、客観的で測定可能な品質基準を設定することです。
しかし、「何をもって品質が高いと言えるのか」を明確に定義できているプロジェクトは多くありません。
PMOとして品質基準を設定する際には、過去のプロジェクトデータや業界標準を活用することが重要です。
2-1. IPAデータに基づく品質メトリクスの設定
IPA(情報処理推進機構)は、5,546プロジェクトの定量データを収集・分析し、「ソフトウェア開発分析データ集」として公開しています。
このデータによると、新規開発のバグ密度は平均0.109件/KSLOC、中央値0.010件/KSLOCとなっています。
また、総合テストのテスト密度は、金融・保険業で13.8件/KSLOC、情報通信業で8.8件/KSLOC、製造業で6.6件/KSLOCと業界によって大きく異なります。
これらの統計データを活用することで、自組織のプロジェクトが業界標準と比較してどの位置にあるかを客観的に評価できます。
IPAのデータは信頼性の高いベンチマークとして、品質基準設定の科学的根拠となります。
| 品質メトリクス | 定義 | 業界標準値(IPA調査) |
|---|---|---|
| バグ密度 | バグ件数÷規模(KSLOC) | 新規開発:平均0.109件/KSLOC、中央値0.010件/KSLOC |
| テスト密度 | テストケース数÷規模(KSLOC) | 金融:13.8件/KSLOC、IT:8.8件/KSLOC、製造:6.6件/KSLOC |
| レビュー指摘密度 | レビュー指摘件数÷規模(KSLOC) | プロジェクト特性により変動 |
| 生産性 | 規模÷工数 | WBS単位で算出し目標値と比較 |
2-2. 品質目標のSMART原則による具体化
品質基準を設定する際には、SMART原則に基づいて具体的で測定可能な目標を設定することが重要です。
SMART原則とは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限がある)の頭文字を取ったものです。
例えば、「品質を向上させる」という曖昧な目標ではなく、「システムテスト工程でのバグ密度を0.015件/KSLOC以下に抑える」という具体的な目標を設定します。
また、「テストカバレッジをC1基準で85%以上達成する」など、測定可能で検証可能な指標を用いることが重要です。
注意事項
品質メトリクスは「目的」を明確にした上で設定する必要があります。
IPAや参考書に記載されているメトリクスを理由もなくそのまま導入すると、算出された結果の良し悪しを判断できなくなります。
GQM(Goal Question Metric)アプローチを用いて、「何のために(Goal)」「何を知りたいのか(Question)」を明確にした上で「何を測るのか(Metric)」を決定しましょう。
この章のまとめ
- IPAの5,546プロジェクトデータを活用し、業界標準に基づく品質基準を設定
- バグ密度、テスト密度、レビュー指摘密度などの定量的メトリクスを定義
- SMART原則とGQMアプローチで具体的で測定可能な品質目標を設定
3. レビュープロセスの標準化と実効性向上
レビューは、後工程でのバグ混入を防ぐ最も効果的な品質管理手法の一つです。
IPAの調査では、テスト開始時点での作り込み品質の高さが、最終的な信頼性に直結することが明らかになっています。
しかし、レビューが形式的になっていたり、指摘の質にばらつきがあったりする現場も少なくありません。
3-1. レビュー基準とチェックリストの整備
レビューの実効性を高めるためには、レビュー基準とチェックリストを整備することが重要です。
レビュー密度(レビューに費やす時間÷規模)を設定し、適正なレビュー時間を確保します。
あまりにも短い時間しかレビューをしていないと見落としが発生する危険性があり、逆に必要以上のレビューは時間の浪費になります。
レビューチェックリストには、以下のような項目を含めることが推奨されます。
- 要件定義レビュー:要求事項の明確性、網羅性、一貫性、テスト可能性
- 設計レビュー:アーキテクチャの妥当性、インターフェース定義、エラー処理
- コードレビュー:コーディング規約準拠、可読性、保守性、セキュリティ
- テスト仕様レビュー:テストカバレッジ、境界値テスト、異常系テスト
3-2. レビュー指摘の分析と改善活動
レビューで検出された指摘を分析することで、品質問題の傾向を把握し、予防的な改善活動につなげることができます。
レビュー誤り指摘率(レビューにより指摘された設計上の不具合件数÷規模)を測定し、工程ごとの品質を可視化します。
PMBOKでは、根本原因解析法(RCA:Root Cause Analysis)を用いて、問題を特定し、問題を発生させた根元的な原因を見つけ出すことを推奨しています。
単に表面的な問題に対処するのではなく、なぜその問題が発生したのかを深掘りすることで、同様の問題の再発を防止できます。
成功事例:NECソリューションイノベータの取り組み
80名規模・4ヵ月の要件定義フェーズにおいて、PMOがレビュープロセスの標準化を推進しました。
ツールを活用した納品物の事前チェックにより工数削減を実現し、顧客クレーム対応工数の削減にも貢献しました。
結果として、進捗・品質ともに遅れなく工程を完了することができ、若手PMの成長にもつながりました。
この章のまとめ
- レビュー基準とチェックリストを整備し、形式的なレビューを防止
- レビュー密度とレビュー誤り指摘率を測定し、工程ごとの品質を可視化
- 根本原因解析法(RCA)を用いて、品質問題の再発を予防

4. テスト計画と欠陥管理の実践手法
テスト工程は、成果物の品質を直接検証する重要なフェーズです。
しかし、テスト計画が不十分だったり、検出された欠陥の管理が適切に行われていなかったりすると、品質問題を見逃すリスクが高まります。
PMOとして、体系的なテスト計画と効果的な欠陥管理の仕組みを構築することが重要です。
4-1. テスト密度とカバレッジの最適化
テスト密度(テストケース数÷規模)を設定し、十分なテストが実施されているかを評価します。
ただし、テストケース数が多ければ品質が高いというわけではありません。
テストカバレッジやテストマップを用いて、どの機能にどのようなテストをしたかを可視化することが重要です。
テストカバレッジには、以下のような種類があります。
| カバレッジ種類 | 説明 | 推奨基準 |
|---|---|---|
| C0(命令網羅) | すべての命令文を最低1回実行 | 70-80%以上 |
| C1(分岐網羅) | すべての分岐を最低1回実行 | 85%以上推奨 |
| C2(条件網羅) | すべての条件の組み合わせを実行 | クリティカル機能で適用 |
| 機能カバレッジ | すべての機能をテスト | 100%を目標 |
4-2. 欠陥管理と品質メトリクスの活用
検出された欠陥を適切に管理し、分析することで、品質の状態を把握し、リリース判定の根拠とすることができます。
バグ密度(バグ件数÷規模)を測定し、WBSの単位(作業別、機能別、チーム別、個人別)ごとに算出します。
これにより、品質が低い箇所を特定し、集中的な対策を講じることができます。
欠陥管理では、5W1Hで分析を行います。
- What:どのバグが発生したか
- Where:どの機能で発生したか
- When:いつ混入したか(要件定義、設計、製作、テスト)
- Who:誰によって作り込まれたか
- How:どのように作り込まれたか
- Why:なぜ見逃されたのか
この分析により、欠陥の傾向を把握し、的を射た対策を立てることができます。
重要ポイント:混入バグ数の推測と管理
過去の類似プロジェクトにおけるバグ密度が分かれば、対象となる成果物の規模を掛け合わせることで、混入されている潜在バグ数を推測できます。
混入バグ数の推測値から工程毎のバグの残存数を管理し、工程審査などで活用します。
完全除去は困難なので、残存バグをコントロールすること、前工程から引き継がれたバグが加わっていることを常に認識することが重要です。
この章のまとめ
- テスト密度とテストカバレッジを組み合わせ、テストの質と量を最適化
- バグ密度を測定し、WBS単位で品質の低い箇所を特定
- 5W1Hで欠陥を分析し、混入バグ数の推測値から残存バグを管理
5. 品質メトリクスの設定と監視体制
品質を可視化し、継続的に監視するためには、適切な品質メトリクスを設定し、定期的に測定・分析する体制が必要です。
PMOとして、プロジェクトの状態をリアルタイムで把握し、早期に問題を検知するための仕組みを構築することが重要です。
5-1. 先行指標と遅行指標の組み合わせ
品質メトリクスは、先行指標(プロセスメトリクス)と遅行指標(成果物メトリクス)を組み合わせて設定することが重要です。
先行指標は、品質問題を早期に発見するための指標です。
コードレビュー実施率、テストケース作成率、設計書品質スコアなどが該当します。
遅行指標は、最終的な成果物の品質を評価する指標です。
バグ密度、顧客満足度スコア、システム稼働率などが該当します。
| メトリクス種類 | 指標例 | 目的 |
|---|---|---|
| 先行指標(プロセス) | レビュー実施率、テストケース作成率、設計書品質スコア | 問題の早期発見、予防的対応 |
| 遅行指標(成果物) | バグ密度、顧客満足度、システム稼働率 | 最終品質の評価、結果検証 |
| 進捗メトリクス | 計画進捗率、EVA(Earned Value Analysis) | スケジュール管理との連動 |
| リスクメトリクス | 未解決課題数、高リスク項目数 | リスク管理との連動 |
5-2. ダッシュボードによる可視化とアラート設定
収集したメトリクスデータを効果的に活用するため、ダッシュボードで可視化し、定期的なレポーティング体制を整備します。
週次、月次でのダッシュボード更新、ステークホルダー向けの品質報告書作成など、情報共有の仕組みを確立します。
また、基準値を下回った場合や異常な傾向が見られた場合に、自動的にアラートを発する仕組みを構築することで、迅速な対応が可能になります。
日立コンサルティングの事例では、PMOが各管理プロセスにKPI(Key Performance Indicator)を設定し、定常業務で管理できるようにすることで、プロジェクトマネジメント自体の成果を見える化しています。
注意事項:メトリクスの形骸化を防ぐ
品質メトリクスが形骸化し、数字を集めることが目的化してしまうケースがあります。
定期的な見直しと改善、チームメンバーへの教育、品質メトリクス達成のためのアクションプランの策定など、継続的な改善活動を実施することが重要です。
また、複数の指標をバランス良く設定し、特定の指標のみに偏重しないよう注意が必要です。
この章のまとめ
- 先行指標(プロセスメトリクス)と遅行指標(成果物メトリクス)を組み合わせて設定
- ダッシュボードで可視化し、定期的なレポーティング体制を整備
- 基準値を下回った場合のアラート設定で、迅速な対応を実現

6. 品質保証プロセスの組織的展開
個別プロジェクトでの品質管理の取り組みを、組織全体に展開し、標準化することで、企業全体の品質レベルを向上させることができます。
PMOは、組織横断的な品質保証の仕組みを構築し、継続的な改善活動を推進する役割を担います。
6-1. 品質マネジメントシステム(QMS)の構築
PMBOKは、ISO9001の規格やガイドラインとの整合性を図っています。
そのため、PMBOKに沿った品質管理を行えば、全社的な品質を向上させるQMS(Quality Management System)の構築につながります。
富士通では、CQO(Chief Quality Officer:最高品質責任者)を任命し、各ビジネスグループにQMR(Quality Management Representative:品質管理責任者)を設置しています。
CQOの意思決定に従い、グローバル品質マネジメント本部がグループ共通の活動方針や標準化・品質向上施策を策定し、各組織のQMRと密に連携することで、現場に即した展開・適用を行っています。
6-2. PMOの3つの型と品質管理アプローチ
日本プロジェクトソリューションズの品質管理PMOサービスでは、プロジェクトの状態や要望に合わせて、「事務局型」「全社型」「ハイブリッド型」の3つの型でPMOサービスを提供しています。
事務局型PMO:特定のプロジェクトにおける個別プロジェクトに最適な品質管理を支援します。
全社型PMO:企業内のプロジェクトの包括的な品質管理を支援します。
ハイブリッド型PMO:企業内のプロジェクトの包括的な品質管理(ガバナンス)を行うとともに、個別プロジェクトにおける最適な品質管理を支援します。
組織の成熟度やプロジェクトの規模に応じて、適切なPMOの型を選択することが重要です。
成功事例:富士通の品質保証体制
富士通グループでは、「Fujitsu Way」の価値観である「信頼」を実践するため、「富士通グローバル品質指針」を定めています。
企画・計画から開発、製造、試験、販売、運用・保守に至るまで、事業部門、共通部門、ビジネスパートナーなど社内外の様々な組織との連携体制を構築しています。
ISOなどの国際的な認証規格にも照らして進捗を定期的に検証し、より良い品質の実現を目指してプロセスの改善を図っています。
この章のまとめ
- PMBOKとISO9001を統合し、組織全体のQMSを構築
- CQOやQMRなど、品質管理の責任体制を明確化
- 事務局型、全社型、ハイブリッド型の3つのPMOアプローチを使い分け
7. 継続的改善とナレッジマネジメント
品質管理は、一度仕組みを作って終わりではありません。
PDCAサイクルを回し、継続的に改善していくことが重要です。
また、プロジェクトで得られた知見やノウハウを組織的に蓄積し、次のプロジェクトに活かすナレッジマネジメントも不可欠です。
7-1. PDCAサイクルによる品質管理の実践
品質管理は、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)で管理します。
PDCAサイクルは、デミング博士によって提唱され、日本の製造業において高い品質を生み出す管理手法として根づきました。
Plan(計画):品質目標を設定し、品質基準やメトリクスを定義します。
Do(実行):計画に基づいてレビューやテストを実施し、データを収集します。
Check(測定・評価):収集したデータを分析し、品質目標の達成状況を評価します。
Action(対策・改善):評価結果に基づいて、プロセスや基準を改善します。
このサイクルを繰り返すことで、品質管理の精度が向上し、組織の品質レベルが段階的に高まっていきます。
7-2. ナレッジベースの構築と横展開
プロジェクト終了時にそのプロジェクトデータとしてメトリクス値を測定、整理、蓄積しておき、他のプロジェクトの目標設定、評価等に活用します。
これにより、過去の経験を活かし、同様の問題の再発を防ぐことができます。
ナレッジベースには、以下のような情報を蓄積します。
- 品質メトリクスの実績値(バグ密度、テスト密度、レビュー指摘密度など)
- 検出された欠陥の傾向と対策(5W1H分析結果)
- 成功事例と失敗事例(何がうまくいったか、何が問題だったか)
- レビューチェックリストやテスト観点の改善履歴
- 品質問題への対応策と効果測定結果
これらのナレッジを組織内で共有し、横展開することで、組織全体の品質管理能力が向上します。
重要ポイント:プロセス改善計画書の活用
PMBOKでは、プロセス改善計画書を作成し、プロセスの価値を高めるアクティビティを特定するために行うプロセス分析の手順を記述します。
プロセス分析では、プロセスの実行中に経験した問題点や矛盾、発見した付加価値のないアクティビティなどを検討します。
これにより、無駄をなくして、付加価値のないアクティビティを除去して、プロセスを効率良く効果的に実行することが可能になります。
この章のまとめ
- PDCAサイクルを回し、品質管理プロセスを継続的に改善
- プロジェクトのメトリクスデータや知見をナレッジベースとして蓄積
- 成功事例と失敗事例を組織内で共有し、横展開を推進
8. 結論:PMOが実現する持続可能な品質マネジメント体制
プロジェクトにおける品質管理と品質保証は、PMOが中心となって組織的に推進すべき重要なテーマです。
本記事で解説してきた内容を、以下の5つのステップでまとめます。
ステップ1:品質管理と品質保証の違いを理解する
品質保証はプロセスに焦点を当てた予防的活動、品質管理は成果物に焦点を当てた是正的活動です。
両方をバランス良く実践することが、品質担保の鍵となります。
ステップ2:科学的根拠に基づく品質基準を設定する
IPAの5,546プロジェクトデータなど、信頼性の高い統計データを活用して、業界標準に基づく品質基準を設定します。
SMART原則とGQMアプローチで、具体的で測定可能な品質目標を定義します。
ステップ3:レビューとテストのプロセスを標準化する
レビュー基準とチェックリストを整備し、テスト密度とカバレッジを最適化します。
検出された欠陥を5W1Hで分析し、根本原因を特定して再発を防止します。
ステップ4:品質メトリクスで可視化と監視を実現する
先行指標と遅行指標を組み合わせてメトリクスを設定し、ダッシュボードで可視化します。
基準値を下回った場合のアラート設定で、迅速な対応を可能にします。
ステップ5:組織全体に品質保証体制を展開する
QMSを構築し、PMOの型(事務局型、全社型、ハイブリッド型)を使い分けます。
PDCAサイクルを回し、ナレッジベースを構築して、継続的な改善を推進します。
今すぐ始める品質管理の第一歩
品質トラブルに悩むプロジェクトを変革するために、まずは現状の品質管理プロセスを棚卸しすることから始めましょう。
レビューやテストの実施状況を可視化し、IPAの業界標準データと比較してみてください。
そして、改善の優先順位を決め、一つずつ着実に品質管理の仕組みを整えていきましょう。
PMOとして、組織全体の品質レベルを向上させる取り組みを、今日から始めませんか。
当社では、PMOの品質管理支援サービスを提供しています。
プロジェクトの品質課題でお困りの際は、ぜひお問い合わせください。
